急に雨が降ってきた時は、ひょいと頭にかぶって傘代わりに。鼻緒が切れた時はびりっと破いてすげ直したり...。てぬぐいは江戸時代の庶民の生活には欠かせないアイテム。プロポーズの代わりに“いとし”を判じたてぬぐいを渡すこともあったそうです。今では‘てぬぐい’というよりは‘タオル’の方が圧倒的に使うことが多くなりましたが、いろいろな柄が染め抜かれたてぬぐいは見てるだけでも楽しくて、ついつい集めたくなってしまいます。現代生活でもハンカチ代わりに使うのはもちろん、かわいい柄を活かしてカバーや巾着を作ったりと、いろいろ活躍してくれそうです。

□てぬぐいまめ知識
てぬぐいの端は切りっぱなし。「好きな大きさに切ったり裂いたりして使えるように」「乾き易くて清潔」という理由からです。

□よきこときく
歌舞伎役者 尾上菊五郎の持ち柄。斧(よき)琴(こと)菊(きく)で“良き事聞く”と読ませる判じ物。
□松葉ちらし
松の葉をちらしたもの。松は冬でも葉を落とすことなく緑でいるので縁起がよいとされています。
□渦巻
夏にぴったりの渦巻模様。
□豆絞り
てぬぐいといえばこの豆絞り。初期の代表的模様です。ひょっとこがかぶるのもこれ。
□鐶つなぎ
「鐶(かん)」とは箪笥などの把手のこと。
□菊市松
菊の模様を交互につないで市松にしたもの。
□金魚
夏の定番、金魚柄です。金魚は中国では「魚=余」の読みが同じことから「金余」とかけて、「お金が余る」縁起物とされています。
□金魚
こちらは金魚鉢に入った金魚。色使いも涼しげです。人気のあるモチーフなのでいろいろなバリエーションを見つけることができます。
□蜻蛉
とんぼは別名“かち虫”と呼ばれ、“勝つ”に通じることから武士に好まれた模様です。
シックな色合いが素敵。
□蜻蛉
縦枠に大きめのとんぼをちらした、ちょっとモダンなデザイン。



てぬぐいその2
てぬぐいリンク

【和な暮らし】